| Q.取り外しの義歯(入れ歯)を初めて作りました。義歯を快適に使うために注意すべき点を教えてください。 A.義歯(入れ歯)には自分の歯が全くない総義歯(総入れ歯)と、まだ残っている局部床義歯(部分入れ歯)の2種類があります。 局部床義歯の場合は、残っている歯の喪失を防ぐために歯の周囲の清掃に留意します。特に、義歯を維持するためにクラスプ(留め金)がかけてある歯は不潔になりやすく、注意が必要です。また、一度に広範囲の義歯を装着された時にはかなりの違和感があります。義歯のない状態で、習慣的に会得した咀膚や発音のための運動を、義歯の入った環境に適応させるには、神経筋機構の学習に時間がかかり、義歯になれるまでに約1ヵ月を要します。この間は硬い物や、食べにくい物を避け、軟らかく食べやすい物を選んでゆっくり食べるとよいでしょう。義歯では、装着時点から自分に最もよく合うものになるまでのリハビリの期間が大切です。 違和感が強くて慣れにくい時も、当たりが強すぎる場合にも、通院して正しく症状を訴え、かかりつけ歯科医とともに根気よく努力されれば、必ず快適な義歯となります。また、義歯に慣れてしまうと、不適合がかなり進行しても気づかない場合が多いようです。半年に一度は通院し、周りの組織が破壊される前に治療するように気をつけてください。 Q.入れ歯がゆるくなり、はずれやすくなってきました。入れ歯安定剤を使えばいいのでしょうか? A.義歯がガタついて食べにくい時や、しゃべりにくい時に、歯科医院に行くまでの間、応急的に使うのならかまいません。義歯がガタつく時には、あごの骨の一ヵ所に圧力がかかるために、骨の吸収が起こります。義歯安定剤は軟らかく弾力があり、かえって一定の厚さを保つことができないため、圧力が平均的にならず、長時間使用しているとあごが変形してしまいます。一見よさそうに思えるかもしれませんが、口の中は複雑な空間であり、その効果には個人差があります。使用の際は説明書をよく読み、正しい使い方を心がけましょう。また、普段より手入れを入念に行うことも必要です。そして何よりも早く、歯科医医院で適切な処置を受けることが重要です。 |